6月22日読了時間: 10分第11号「総括」は未だ出ず 西畠 良平 総てを問い直すべく あらゆる色を塗り潰した 「ノンセクトラジカル」の旗を今も忘れない 公教育の「息苦しさ」を問い 制服や制帽、あらゆる学ぶ者の自由を束縛するモノに背を向け 高校の自治会さえ一次停止させた...
6月5日読了時間: 2分第10号そこにいる 西畠 良平 漆黒の闇でありながら ドロドロと溶け落ちてゆくのが分かる いつまで どこまで 続くのか 果てしない夜 私たちはどこかへ向かうのではなく といってどこかへ留め置かれるのでもない 今にも崩れそうでいて...
3月4日読了時間: 3分第9号古老の錦鯉 三嶋 善之 大統領は錦鯉を知らないらしく 渡された餌箱を ひっくり返し 一度に餌を撒いた どうしますか 若い連中が集まって来た 仕方ないよ知らないんだから 俺たちだって ダチョウが相手なら梯子が欲しい アルマジロならどうする...
1月25日読了時間: 3分第8号手 紙 三嶋 善之 元気ですか 朝 みずうみのまわりを歩いて 鳥の声を聞き 夕暮れに まわりの山の形を眺め 初めて訪れた町の 交差点の案内文字が欠けて 「たからまち」が 「からまち」に なっていても まったくかまわない 「鮭」の長い旅に感動している...
2024年10月29日読了時間: 4分第7号雨の朝 三嶋 善之 アメリカの中都市の食堂で カウボーイの友人と飯を食って アメリカは何回目だい 3年ごとにきているからな 数えきれない 友人は チップを日本円で払うと喜ぶよと 教えてくれた 息子の結婚式の日のようだった 息子は伝書鳩を飛ばし...
2024年9月21日読了時間: 4分第6号芥 西畠 良平 これまで積んで来た多くのモノを ただ掘り出して撫で回しては 数え上げるようになったら それは 忘れられ朽ち果てていく 過去のモノでしかない 老いるということは そういうこと...
2024年8月16日読了時間: 2分第5号「つつ」 土師 尽 向かいの建物が壊されて道路になった すると森田の花火の打ち上げが見通せるようになった 啓開 遠く光が届く 遠く音が来る 九頭竜川の支流に遊びに行くと、そこは村人の子どもたちで賑わっていた...
2024年5月26日読了時間: 5分第4号死すには若かりし 西畠 良平 七夕が過ぎた週の早朝 珍しく携帯の充電が落ちていた 朝食時に気がついて充電を終え 出掛けると 関西にいる次兄から入電 「いいタイミング」と思ったが 電話口の兄の言葉に返す言葉を失った ...
2024年1月20日読了時間: 5分第3号The House of the Riging Sun 西畠 良平 Eマイナーで始まる アメリカ女郎屋の哀しいメロディーが 一日の始まりでも 毎日変わらない つまらない 日課を積み上げる 毎日変わらない 平凡な 仕事に向かう 見上げる空には...
2023年7月15日読了時間: 2分第2号どどんどどんと 西畠良平 グラウンド (卒業に寄せて) 土師 尽 正月の理由 三嶋善之 どどんどどんと 西畠良平 はじめに大地と水が在り 水が集まり 滔々と流れる川のほとりに 人とひとが出会って江を形づくる やがて暮らすための家や商いのための店を...
2023年5月20日読了時間: 4分第二次「螺旋」創刊号目次断固たる決意をもって 西畠良平 この世界 土師 尽 長い夢 三嶋善之 断固たる決意をもって 西畠 良平 二十世紀の《母達》はどこにいるのか。寂しい所、歩いたもの...